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その後 ~朝霞編~ 34にしおりをはさみました!
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その後 ~朝霞編~ 34
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その日も僕はへとへとになりながら、深夜に帰宅していた。
時刻は午後11:38。
もちろん周りに人なんていなくて、自然と早足で歩いていく。
そうして、家の近くまで来た時だった。
『ガサッ』
「・・・!」
公園の中から、いきなり音が聞こえてきたのだ。
だ、誰かいるのかな・・・?
僕は明らかな恐怖を感じながらも、好奇心に勝てずに公園の中に入っていった。
公園独特の、細かいジャリジャリな砂が革靴にあたって音がする。
懐かしいなあ・・・
最近、家と病院と図書館の往復だったからかな。
僕は当初の目的を忘れて、公園の中という懐かしい空間を堪能していた。
すると、
「・・・っ!」
僕のいる場所の、少し先にあるベンチ。
そこに、人影があるのに気付いた。
「ごくっ」
暗くて、身なりや性別すらも分からない。
だけど、好奇心って怖い。
こんな時間に公園にいるってどんな人なんだろう、なんて自然と近づいて行ってしまった。
すると、向こうも僕の足音に気付いたのだろう。
ふっ
と、振り返った。
そして、
「うわ・・・」
その瞬間、僕の口からは恐怖
ではなく、驚きの声が上がった。
そこに座っていたのは、
とても美しい男の子だった。
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