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番外編3 朝霞さんの幸せ パート1にしおりをはさみました!
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番外編3 朝霞さんの幸せ パート1
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朝霞 side
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綺麗な夕日が出ている時って、なんだか寂しくなる。
小さい頃なんかは、夕日を見ると、家に帰るのがとても寂しくなったものだった。
もう少しで今日が終わってしまう残念さや、綺麗過ぎて切ない空がごちゃ混ぜになったみたいに感じて。
だから僕は、昔から夕日を見るのがあまり好きじゃなかった。
それに、夕日は颯君の色に似てるところがあったから、見てる時はいいけど、見終わったあとが悲しかったし・・・。
でも。
「ただいま~」
玄関を開けて家に入ってみれば、漂ってくる美味しそうな匂い。
そして君の、
「お帰りなさい!」
の一言が聞こえてきて。
そのたびに僕は、無意識の内に微笑んで。
今日も幸せだな、と思う。
今でも、
夕日の綺麗さに、切なくなることはある。
寂しさ溢れる夕日を見て、今日の終わりに名残惜しさを感じることも。
でも、明日も明後日もその先も、颯君は一緒にいてくれると確信しているから。
だから僕は、今日より幸せな明日を信じられる。
そして、そんな明日を感じさせてくれるから、僕は夕日が大好きになった。
そうやって、颯君が一緒にいてくれるだけで、毎日、僕の大好きなものが増えていく。
そんな日々が、僕の幸せ。
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何かがおきたわけでもない、普通の一日。
でも、そんな一日にも必ず意味がある。
そんな、朝霞さんの幸せの一部を載せてみた、という話でした。
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