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18歳以上ですか?
33にしおりをはさみました!
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33
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赤司目線
あの日
テツヤが学校で事故にあい
僕達の学校にテツヤの兄だというやつと執事の男が来た日
あの日からバスケ部全員1カ月の謹慎が下された
家から一歩たりとも出るな
との教育委員会からの命令だった
その謹慎も今日で終了し
僕達はテツヤの病院へ向かった
正直、合わせる顔がない
僕達は最悪な奴らなのだから
ただ行かないと行けない
その思いは決心として心にあった
病院の中に一歩踏み出す
ここまで一人たりとも言葉をかわさない
話す気にもなれなかった
「すみません」
受け付けにいた人がはいと答える
「黒子テツヤくんの病室は何号室ですか?」
「すみませんが皆様は帝光中学校の生徒さんでしょうか」
「はい」
何故そのような事を聞くのか訳が分からない
がその答えはすぐに返ってきた
「すみませんがお教え出来ません、黒子様いえ、水原様の病室にお兄様のナツヤ様が帝光中学校の方は通さないよう願われています」
嗚呼そうか
テツヤをいじめてしまった
俺たちは償いきれない罪を犯した
簡単に謝りに行けるなんて考えがあまかった
「そう…ですか…」
「しかしこれだけは伝えてよいと、聞きますか?」
「はい、お願いします」
「テツヤは一度目覚めたがこの1カ月眠ったままだ
もし起きて、あんた達がテツヤの前にいたなら、またテツヤが怖い辛い思いをする。だから会いに来ないでくれ。
これがナツヤ様の言葉です。
皆様お引き取りをお願いします」
眠ったまま…
この1カ月…
聞いた事がある
一度目覚めてもまた眠ってしまい、また目覚めるのか目覚めないのか分からないと
精神的負荷
これがテツヤの心にのしかかっている
僕達は償いきれない罪を犯してしまったんだ
「………っ!」
悔しそうに唇を噛み壁を殴る青峰
他のやつも歯をくいしばり、手に血が出るぐらい握りしめていた
僕は手を握りしめ、受け付けの女性に
「ありがとうございました」
例を言って僕達は近くのエレベーターに誰にも気付かれないよう屋上に向かった
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