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「バンワ。んで?何のよう?」
「本当に来たんだ。」
「来いって言われれば行くさ。」
「お前何組だっけ?」
「4組。お前、5組だろ?」
「近いんだな。」
「あぁ。」
そんな何の面白みもない会話をして、あいつは近くのベンチに腰を掛ける。
「お前は座んねぇーの?」
「俺はいいや。」
無言の沈黙が流れる。なんともいえない気まずい空気が流れ始めた時、あいつは俺に向かって手招きをした。
「ちょっとこっちきて。」
「ん?なんだ?」
少年はベンチに腰を掛ける。
「.......あのさ、スッゲー変なことお願いしていい?」
変なこと?少年は首を傾げる。
「いや、マジで、スッゲー変なことお願いしていい?」
「なんだかわかんないけど、いいよ別に。」
「本当に変なことだからな?てか、まずこっちきて。」
腕を引かれ、公園の中心を歩いて行く。夜なこともあって、公園には誰もいない。近くの道路に車が走っている音だけが聞こえてくる。
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