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4にしおりをはさみました!
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彼のまずいな、という一言で我に返る。ここはいくら人通りが少ないとはいえ、路上だ。一気に羞恥で顔が赤くなる。
「何処のホテルへ泊まるんだ?」
「そこの、大通りに出てすぐの所です。」
とりあえずホテルへ行こうと、歩き出す。もう少しだけと、手を繋がれ、彼が時々振り返っては優しく微笑む。今まで見た事のない彼の表情に心臓が騒がしくなる。彼の手を強くと握ると、彼も僕の手を強く握り返した。
ホテルの部屋へ入るとすぐに、彼と唇を合わせる。お互いの零れる吐息や、声で、僕の理性が崩れていく。彼の首に腕を回し、妖しく動く彼の舌に、自分の舌を絡める。壁に押し付けられ、彼の手が僕を撫で回す。
「君に触れていると思うだけで、堪らなくなる。」
唇が離れ、名残惜しそうに彼の顔を見る。彼の目が欲情に染まっていくのが分かった。
「抱いても、いいか?」
「はい。」
彼に軽々と抱き上げられ、ベッドに下ろされる。
「好きだ。」
「僕も、好きです。」
彼を強く抱き締めた。
何度もお互いを求めた。
体の形を確かめる様に、触れて、触れられて、体が溶けて無くなってしまう程の彼の熱を受け止めた。
意識を失う寸前、彼の笑顔が見えた気がした。
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