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双子 風 出会い2にしおりをはさみました!
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俺逹は Share one's fate ~運命を共にする~
双子 風 出会い2
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やっぱり鬱兄と連は今での人とは違うように感じられた。
相変わらず連くんは鬱夜さんを守ってるような、僕達を警戒するような目付きだし、なんだか……面白い。
「あ、ジュースない?俺買ってくるわ。」
「俺も行く。」
「いいっていいって。お客はくつろぎな。」
「…でも。」
「「いいじゃん、僕達もっと鬱夜さんと話したい‼︎」」
「だってさ、じゃあしばらくよろしくなあ。」
拓兄には悪いけどしばらく帰って来ないでね?僕達もっと鬱夜さんと連くんのこと知りたいから。
「……兄さん。」
「ん?」
「……帰りたい。」
「紅咲帰って来るまで辛抱な?」
「でも…。」
どうやら連くんのほうは僕達が苦手見たいな感じだねえ。
「ねえ、鬱夜さん。鬱夜さんが思う人間って何人います?」
「……?」
「僕達はね、自分逹家族しか人間じゃないと思ってます。その他はみ〜んな単細胞。」
「だから鬱夜さんが思う人間ってどれくらいいます?」
「はあ。」
鬱夜さんが溜息をついた。あまり表には出してないけど、きっと心底呆れたような溜息だった。
でも、僕達は次の一言で本気で鬱夜さんのとりこになった。
「バカじゃねえの?」
こんな、誰でも言いそうな一言なのに今まで僕達に直接言ってきたのは家族しかいなかったから。凄い新鮮で嬉しかった。
「お前らの価値観は知らねえし、知ろうとも思わない。だけど、大切なのは人間か人間でないかじゃない。今生きてるかどうかだと思う。」
連くんは心配そうに鬱夜さんを見てるけど、僕達はホントに釘付けになった。心の底から『あ、この人は凄い』って感じられたから。
「俺達は親がいない。連に関しては顔も知らないだろうし、俺自身も物心つく前には今みたいに施設にいたからうろ覚え。」
鬱夜さんが話を続ける。
「でも、ちゃんと生きてる。連も俺も生きてる。だから、俺は人間じゃなくてもいい。ただ生きているだけで構わない。」
凄い。本当にそう思う人がいるんだね。空も僕と同じく鬱夜さんに釘付けだね。
「「ふふ。あ〜あ、今回は負けだね。」」
初めて負けたと思ったよ。
「「ねえ!」」
「……?」
「鬱夜さんのこと”鬱兄”って呼んでもいいですか?」
「連くんのことも呼び捨てでさ!」
ちょっとでも近くにいると感じたいから、まず形から入ろう。
「俺はいいよ。」
「……兄さんがいいなら、俺もいい。」
「「ふふ、ありがと‼︎」」
ってな感じに特にイタズラもせずに鬱兄や連と仲良くなったんだよ。
ホントに好きだから。
鬱兄も連も大切。
でも、僕達だってさ鬱兄大好きなんだよね、恋愛対象としてさ。
だから、連には悪いけど鬱兄を譲る気ないから。
せいぜい頑張ってね?
さあ、どうやって僕達の”もの”にしようかなあ〜?
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