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雪の降る日に 独りじゃないって、わかってからにしおりをはさみました!
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雪の降る日に 独りじゃないって、わかってから
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-岩泉-
徹を抱き寄せた
とても冷たい。けど、心なしかどんどん体温が上がっていく気がする
「風呂、入ってこいよ。沸かしてあるから」
「…いいの?」
「いいよ」
「ありがと」
そう言って立ち上がった徹は、まだフラフラしている
「お前、まだフラフラしてっけど大丈夫か?」
「だい……じょぶ」
ふらぁ
「あっぶね」
なんとか徹を抱き抱えることができた
「はぁっ、はぁっ」
あっつい
「徹、熱あるだろ」
「これくらい…………なら、いける」
「ダメだ。体、拭いてやるからじっとしてろ」
「そんな、めい……わくばっかり、かけられない…」
「いいから!」
無理やり上半身の服を脱がせ、布団に座らせ、お湯で濡らしたタオルで体を拭いてやる
意外といい体してる。そらそうか、俺より背高いし
「はぁっ、はぁっ!」
どんどん徹の息が上がっていく
「もうちょいだから…」
ぐた
「徹!?」
徹が俺の方に倒れた
「はぁっ、はぁっ、はぁっ」
ヤバい
落ち着け、俺
上は俺の大きめのパーカーを着せて、下も変える
「風邪薬と、解熱薬…あと、飲み物?」
買いにいこう
「買ってくるから、ちょっと待ってろよ」
俺は今、全力疾走している
「クソッ!なんで、売ってねぇんだよ!」
コンビニにあると思っていたら、薬が売っておらず、遠くの薬局まで行くはめになった
ガチャ
部屋にはいると、規則正しい寝息が聞こえてきた
「起きてたら、どうしようかと思った…………」
「ひとり…じゃ……ない」
「よく、休めよ」
「…う……ん」
「これからは、二人で生きていこう」
end
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