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69 入社三年目9月。にしおりをはさみました!
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69 入社三年目9月。
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『お疲れってことで、カンパーイ!!』
今日は久しぶりに裕也と隼人との飲み会だ。
『んー、やっぱ仕事終わりのビールはうまいねぇ。』
『確かに。って、俺らなんかオッサンっぽくなってきてない?』
『もう24だもんな。』
『いや、まだ24でしょ。これから…』
そう言いかけた時、二人の鋭い視線が俺に向けられた。
『な、なに?』
『いや、もう24だから。お前彼女は?』
『…』
なにも言えない…
『まだできてねぇの?そしてまだ童貞?』
『うっ…』
彼女ってか彼氏ならいるんですけど…
当然のことながらそんなことが言えるわけはなく、俺は泣く泣く頷く。
『保険会社ってそんなに出会いないの!?俺彼女に頼んで合コンセッティングしてやろうか?』
裕也が言う。
『いや、いいから。』
『お前本当大丈夫か?』
『本当心配。』
裕也も隼人も本当に心配しているんだと思う。
だけど…
そう思うとこれだけ言っておこうかななんて…
『す、好きな人ならいるんだけど…』
『えっ!?マジか!?』
『どんな子!?気になる!!!』
言わなきゃよかった…
『可愛いの!?』
可愛い!?
あっ…でもお泊りしたあの時は可愛かったな…なんて。
『か、可愛いところもあるかな?』
『髪は!?』
髪!?
『ショ…ショート。』
『お前ショートが好みか。』
『…』
『身長はどれぐらい?』
これはさすがに言えないな…
『あぁ!!もぅいいだろ。またなんかあったら報告するから!!はい、飲もう!!!』
そう言って二人に無理矢理グラスを持たせ、またしても無理矢理乾杯をして一気にビールを飲み干した。
俺、これからどうすればいいんだろう…
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