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59にしおりをはさみました!
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59
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「あ、旭くん。お腹空いてない?」
そういわれてみると、、朝も忙しくてちゃんと食べてない上に、美術館に行く前に深雪さんとカフェでコーヒーを飲んだきり何も口にしていなかった。
「じつは…空いてます。」
「ふふ、何か食べに行こうか。何か食べたいものある?」
「何か…、あ、じゃあ、あそことかどうですか?」
ちょうど目にとまったイタリアンのお店を指さした。
「いいね。行こう」
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店に入り、案内された席に着いた。
「…そういえば、初めてだね。一緒に外で食事するの。」
「そうですね。…あ、僕があのアパートに来るまではご飯とかはどうしてたんですか?」
「んー、…料理は、、まぁ知っての通りの様子だったから。まあ…もやしとか大家さんの貰い物で生きてた」
"生 き て た"
想像はしていたけど、やっぱり大変な生活を送ってたんだなぁ…
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「は~美味しかったですね!イタリアン」
「ふふ、そうだね。他に行きたいところある?」
「あ、じゃあ、、あそこの雑貨屋さんに…」
再び、街中を歩き始める。
ふと、夜人さんに目をやると、なんだか得意げな顔をしているのに気づいた。
夜人さん…?なんかすごい、可愛い顔してますが?
「なんか、」
「?」
「初、デートってかんじ…。なーんて」
…!デ、っ、!!///////
「…あ、でも。。」
「こんな格好だから、デートっていうより…なんかいけない事してる感じだよね、ごめん」
そういって、しょんぼりと肩を下げてしまった。
たしかに、いつもよりもうんと高そうなスーツできめてるのもあって、夜人さんだけ街中から浮世離れしてる雰囲気はあった。
けど……
「そんな事ないですよ! 今日の夜人さんもすっごく格好いいです」
「……!!!」
あ、夜人さん。耳まで真っ赤……かわいい。
今まで髪であんまり見えなかったのもあるけど、夜人さん恥ずかしいとこんな顔するんだ。
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