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18歳以上ですか?
4にしおりをはさみました!
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4
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嬉しかったついでに会話も弾み、いつの間にか自分の夢についてまで話してしまったが、その人は馬鹿にする事もなく、ただ静かに頷きながら聞いてくれた。
「いやぁ、本当しっかりしてるなぁ。」
「えへへ…、親とかには進学するの凄く反対されて、渋々許してくれた後も、余り良いように思ってないみたいで…。まぁ、厳しい世界っていうのは分かってますけど、それでも自分が一番やりたい事に全力尽くしたいなって……。」
「…そういう気持ち、凄くいいと思うけどな。」
「! ほんとですか?」
その人は、少したじろいた。
今度は僕がその人の事をじっと見つめてしまったからだ。
でもそのあと、しっかり僕の目をみて、
「うん。」
と言ってくれた。
その目は、決して学生の戯言だと哂う目ではなく、光を湛えたまっすぐとした目だった。
凄く綺麗だ……。
「…あ、そんじゃあ俺そろそろ自分の部屋に戻るわ。美味しいご飯、ご馳走さまでした」
「あ、はいっ。あの、お気を付けて!あっ、!」
「??」
「よ、よかったらまた食べに来て下さい。僕、誰かに食べてもらえた方が、勉強になりますし!」
それに、また倒れてたらちょっと心臓に悪いし……。
「うん。ありがと。」
そういうと、自分の部屋へと戻っていった。
あ…。名前、聞きそびれちゃったな。。
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