アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
15にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
15
-
翌日。
今日は休みだけど、早めに起きて夜人さんにお詫びのお弁当を作った。
ーーコンコン。
「…おはようございますっ、夜人さん居ますか?」
落ち着け、旭。
とりあえず、昨日の事ちゃんと謝るんだ…。
ちゃんと、目を見て…
ガチャッ 「…んぁ、あさひくん?」
夜人さん、またそのまま寝てたのか。。昨日と来てる服が一緒な上、シワがよれてて、少しはだけていた。
そのせいでまた直視、できない。。
「あ、あの……昨日は失礼な態度とってすみませ…」「あっ、着けてくれたんだね」
え?
気づいた時には、夜人さんの手が僕の左頬に触れていた。
「良かった。よく似合ってる。」
「あ……ありがとう、ござい、ます」
あああ何言うか分からなくなっちゃったああぁ!!え、えっと!!とりあえず逃げよう!
「あっ!そうだっ、あの、お詫びにお弁当作ったんで、良かったら食べて下さい!!そ、それじゃっ!!…」
お弁当を強引に押し付けて、逃げ……
グイッ 「わっ?!」
「…待って」
え、ええ、えええええ??
腕、掴まれた…?
「…あさひくん、なんか怒ってる?」
…はい???
「な、何故?そうなったんでしょうか??」
「目、合わしてくれないから…。」
それは……、違うんです。。僕が、夜人さんが急に眩しく見えて、直視できないだけなんです。。理由は言いたいのに、言えないけど…。
「…怒ってなんかないです。むしろ、昨日は、僕の教えたレシピを覚えててくれてて、すごく嬉しかったですっ。」
「本当?」
「はい!」
その返事を聞いて、夜人さんは「そっか。」と安堵の表情を見せた。
もうやめよう、余計な事考えるのは。
夜人さんを困らせるようなことはしたくない。僕は夜人さんが好き。だけどこの思いは胸の中に閉まっておこう。
この関係が続くのなら、きっとそれくらい耐えられる。そう信じることで、僕は普段通りを取り戻した。
「あ、それはそうと夜人さん。また着替えないで寝ましたね?だめですよっ風邪引いちゃいますから。」
「…あ、バレた?」
「あと!昨日思ったんですけど、あの散らかりようじゃさてはベッドで寝てないですね?しっかり睡眠取らないと疲れってなかなか取れないですからちゃんと寝てください。僕いつでも片付けにいきますからっ」
「…ふふふっ、やっぱり旭クンは母親だなぁ。」
「は、母親じゃないですからっ。てか、笑い事じゃないですっ!」
「はい、以後ちゃんとしますっ。……ふふっ」
「何笑ってるんですか、もうっ!」
良かった、やっと自然に話せた。
初めて会った頃と同じ、元の形、何ら変哲のない
”お隣さん”
この関係が、きっと一番ちょうどいいんだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
16 / 70