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18歳以上ですか?
22にしおりをはさみました!
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22
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翌朝、僕は様子を見に夜人さんの部屋を訪ねた。
結局、戸締まりするのに夜人さん家の鍵持って来ちゃったんだよね……。
その鍵で玄関を開け、一応声をかけてみる。
「よ、よるひとさぁーん? ………やっぱ、起きてないよね。。」
ちょっとだけ上がらせてもらい、そーっと夜人さんの様子を覗った。
僕、今泥棒みたいになってるけど…。。ま、いいや。。
それよりも、何があったのかは知らないけど、夜人さんは見事にソファから転落して爆睡していた。毛布だって全然無意味な場所に移動してる。。
寝相が悪いとかのレベルなのか?これ…
念のため二日酔い用に作った野菜スープを置き手紙と一緒に置いておいた。
「うぅ………、さ………ひ…。」
うなされてる…?
眉を潜め、苦しそうにしている。
「夜人さん?、夜人さん起きてっ」
「…っ、行くなあさひっ!!!」
その瞬間、思いきり引き寄せられ、
強く、抱き締められた。
「よ、よる……ひとさ、…?」
「…あ、……………あれ……。」
ハッとして、夜人さんの腕が離れた。
「……ごめん。」
「いや…大丈夫ですっ。あの、夜人さん凄くうなされてましたよ。…大丈夫ですか?」
「あ、うん…。酒の飲みすぎかな、あはは…」
………。
「……旭クンには、まだ話してなかったよね。実はね。俺、弟が居たんだ。名前は、あさひ。
…でも、俺が高校の時にトラックに跳ねられて亡くなったんだ。」
「そう、だったんですか…。」
そして、僕とあさひさんを少し重ねて見ていた事も話してくれた。
「名前一緒なくらいで重ねるな!って思うよな、ごめん。。」
「いやっ、大丈夫です!その…なんていうか僕夜人さんのこと好きですからっ!!」
ん???あれ、何を言ってるんだ僕は。
「あ、いやえと、変な意味じゃなくてっ!そんなこと言われたくらいで、夜人さんのこと嫌いになったりしないって言う意味で…っ」
ああ……だめだ、意味不明過ぎる。。
どうしたらいいか分からなくてあわあわしていると、夜人さんの手が僕の頭に触れた。
微笑みながら、優しく撫でてくれる。
「よかった、嫌われなくて。俺も旭クンのこと好きだよ。」
頭の中が真っ白になる。
顔が火照って熱い…ボーッとしそうだ。
僕の求める好きではないと分かっていても、実際に言われたら、やっぱり嬉しい…。
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