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38 夜人sideにしおりをはさみました!
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38 夜人side
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少しの間、俺はその場に立ち尽くしてしまった。
俺が必要、か……。
階段を上がり、自室のドアノブに手を掛けた。
もう大丈夫だって言ってたし、見に行く必要は無いと思うけど…。
………………………。
あの子の言い方が少し気になったので、様子だけ見に行く事にした。
ーーーガチャ。
中に入ると、旭クンが布団で静かに眠っていた。
顔色も良くなってるみたい。よかった…。
今朝、昨日の事を謝ろうと思って訪ねたら鍵が開いてて、開けてみると玄関近くで旭クンが倒れてたから本気で焦った。
熱もあったから心配だったけど、下がったみたいで本当よかった…。
なにはともあれ、安心出来たし…帰ろう。
「…待って」
!
「夜人さん…」
「……ごめん、起こしちゃったね。すぐ帰るから、」
帰ろうとするとズボンの裾をつかまれたので、仕方なくその場に座る事にした。
「……夜人さん」
「…ん?」
「昨日は、あの…すみませんでした。突き飛ばしたりして…」
「え…?あ、いやいやっ大丈夫…。」
「…僕のこと、嫌いになりました…よね。」
? なんでそんな風に思うんだろうか。
どっちかといえば、嫌らわれるのは俺だと思うんだけど………。
「…そんなことないよ。寧ろ、俺が悪いんだから……。ごめんね。いい歳のおっさんが突然あんな事…」
そう言って、少しうつむいた。
「……あ、あのっ!」
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