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「僕が学校に行かなくたってちゃんと世界は回ってる」
僕がそう言うと委員長は耐えられずに吹き出した。
「え?ちょ、山城何。中二!?」
「僕が思ってることなだけ。別に中二病なんかじゃないし」
思ったことを口にしただけなのに笑われた。なんて失礼なやつ。
「だって本当に僕が居なくたってクラスは成り立ってるだろ?僕が行きたくなったら行くし。催促になんかくるなよ」
委員長の手を振りきってコンビニへ行こうとしたが、無理だった。
このバスケ部野郎め……。
「クラスは成り立ってるかもね」
「じゃぁ、いいじゃないか。それで」
「良くない」
キラキラ王子様のはずの委員長の声のトーンが急に低くなる。
「俺は山城がいなきゃやだ」
別にそんなに仲が良かったわけでもない委員長のその発言を不思議に思いながらもさっきから思っていることをぶつけた。
「なに?そうやって王子に言われれば僕が行くとでも思ってるの?別に一生行かないわけじゃないんだから…っ!?」
背中に感じた衝撃。
委員長が僕の肩を押して扉に押し付けたのだ。
初めて間近で見る委員長の顔に、なんだか怖くなる。
「い、委員長………?」
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