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「ねぇ山城」
これって最近女子に流行ってる壁ドンってやつじゃないですか。
なんで僕が委員長にされてるの?
この状況を説明して欲しいけど、そんなの聞ける状況じゃなくて。ただただ僕よりすこし高い位置にある委員長の整った顔を見上げていた。
「学校来ようよ。ね?」
また王子様に戻った。
いつもの笑顔の絶えない優しいキラキラ王子様の顔だ。
「わっ、わかったよ!明日から行くし!だから…手離せよ」
僕が委員長を下から睨み上げると一瞬驚いたような表情をしてからまた笑顔になった。
「うん。うん。良かった良かった」
なんて言いながら頷いている。
一向に手を離すつもりが無いようだ。
「でも不安だから明日の朝から迎えに来るからね?」
キラキラしたその笑顔さえ嘘なんじゃないかと思ってしまう。
「は!?なんでっ」
「山城がちゃんと来れるか不安だから」
「僕は別に不登校なんかじゃないんだし!大丈夫だ!来んな!」
なんで離せって言ったのに手を離さないんだ…。
なんで僕を振りきろうとしないんだ。
なんで……。
「山城がやだって言っても俺は迎えに来るよ」
なんでそんなキラキラした笑顔を僕なんかに向けてくるんだ。
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