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「ねえねえ山城!那弥(トモヤ)って呼んでいい?」
「はァああああああ!?」
僕の叫びに耳を抑える委員長。
「声でかすぎ、那弥」
「まだ良いなんて言ってない!」
完全僕が怒ってるっていうのに委員長は飄々としている。むしろニコニコ。
なんなんだ。
「いいじゃん!なんか名前呼びって仲良しっぽい」
なんで急に知り合いから友達に昇格しなくてはいけないのか。
「俺のことも優都って呼んでいいし」
「ヤダ」
「えー、、、なんで?」
まただ。
その表情。
胸がきゅっ、と痛む。
泣きそうな顔をするからだ。
僕もまだそんな感情を持っていたなんて。
「……しょうが無いな。でも別に仲良くする気はないから」
隣で何か言われた気がした。
「……」
「何か言った?」
問いかけると笑顔で首を振った。
「ううん!何でもないよ。でも仲良くしたいって思わせるから、よろしく!那弥」
「…思わないと思うよ、僕、委員長みたいな「優都!」
僕が委員長と呼ぶと頬を膨らませて怒る。
「……じゃあ、優都みたいな人好きじゃないし」
「好きにさせるよ」
「は?」
僕の隣で微笑んでいるのは男のはずなんだが。
「絶対俺のこと、好きにさせるから」
なんだかいつもと違う黒い笑いに足が止まる。
「ナニソレ。それって……」
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