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「ナニソレ。それって……」
その時だ。
「とーもーやっ!」
後ろからの突然の衝撃に肩が揺れた。
「那、今完全驚いてたろw」
振り返ると背中に隆之(タカユキ)が張り付いていた。
その振動だったのだ。
隆之は女子みたいにベタベタしてくる。もう慣れてしまったからなんともないが。
そしてその後ろでニヤニヤしているのが良(リョウ)だ。
良は彼女持ちでヘラヘラしててちょっとチャラいけど空気も読めるし、何より頭が良くて僕が授業を休むとノートをとっておいてくれる。
「ちょっと、隆之。朝からベタつくなよ!」
「一週間ぶりの那弥まじ可愛い」
振り払おうとしてもガッシリ掴まれていて振りきれない。
でもこれが隆之のスキンシップ。
「死んどけ!」
「やーん、那弥辛辣〜」
なんてオカマっぽく言う隆之はヘラヘラしつつ離してくれた。
「てか伊居じゃん」
良がいいんちょ………優都の肩に腕を回した。
「伊居と那って仲良かったっけ?」
「全然」
良が来てくれたおかげで優都との距離が広がって一安心。
「即答かよww伊居かわいそ」
「ほんとだよなー。俺、那弥と仲良くしようと思ってるだけなのにさー」
良はすごくイケメンで優都とならんでも見劣りしない。
だからだろうか。
『伊居親衛隊』の皆様も良が絡んでいるのはオッケーなようだ。
そもそも男子校に親衛隊、なんてものがある事自体異常だ。
僕は平和に生活したいだけなのに。
隆之に抱きしめられていた時、優都がすさまじい表情をしていたことはまだ誰も知らない。
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