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「えっ、なっ、なな……七瀬!?」
「おはよう、山城」
ニコリと笑う、同じクラスの七瀬 萌理(ナナセ モエリ)がいた。
そういえばHRで七瀬が朝から体調が悪くて保健室で寝ているって…担任が言ってた……。
「七瀬…………ホモだったのか」
「別に僕はどっちでも」
フワリと微笑んだ七瀬は羽織っているシャツを掴んで襟を閉めた。
いくら暖房が入っていると言えども寒いは寒い。
「まあ、最近は男しか好きじゃないかな」
「結構意外だな。あ、俺、早退させてもらえたらすぐ出てくから、安心して」
あまりここに長居したくない。
ふんわり笑っている七瀬は一見人畜無害そうだが、僕の感が、こいつはやばいと警告を出している。
「……早退、ね。何?か弱いフリでもしてるの?」
ニコニコニコニコ。
その表情とは裏腹に、毒を吐く七瀬。
なんか僕、今ひどいこと言われなかったか?
「…え?」
「学校休んで王子に迷惑かけて、自宅まで行かせて。なんなのお前。それで王子、優しいから山城に手かけてあげて。ほんと優しいよね、王子」
えっと……。
つまり七瀬は優都のことが好きだから、最近優都が僕に寄ってきてるから、僕が嫌いってことか。
「そんなんじゃねーよ!僕、迷惑してるんだよ、あいつのせいで!七瀬は勘違いしてるかもしんないけど!僕は優都のことなんて「うるさい!!」」
後頭部に痛みが走る。
気がつくと七瀬に首襟を掴まれた僕がベッドに押し倒されていた。
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