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「喉、痛いだろ?話さなくていいよ」
聞こえて来たのは須賀の声では無かったけれど、誰だか分かった叶多の身体は一気に強張り震え出す。
「な……ど、して」
「熱が下ってないから、まだ眠ってた方が良い」
軽く頭を撫でられて、条件反射でビクリと身体が跳ね上がる。
「怖がらなくていいから、もう一回目を閉じな。今は誰も、何も、しないから」
伊東の声に促され、叶多は再度瞼を閉じた。
本当はすぐに起き上がって、逃げ出したいと思うのに……身体の方が全く自分の命令を聞かず堕ちてしまう。
「もう少し……辛いだろうけど、……から」
自分に繋がる点滴の管の存在にすら気付けないまま、意識を飛ばした叶多の耳に、伊東が小さく囁く声が途切れ途切れに響いて来たが、混濁している頭の中ではその意味までは分からなかった。
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