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18歳以上ですか?
21にしおりをはさみました!
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21
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この空間には佐野と唯人しか居ないと思い込んでいたから、それが誰かを問おうとするが、唇を薄く開いた途端に何かを口に押し込まれ……吐き出そうにも上からテープで塞がれてしまい叶わない。
「んっ……んんっ!」
「ホントにいいのか?」
「……これだけの痕を付けられてるんだ、今更だろ?」
「違いない」
煙草の痕が付いた辺りを爪でツンと突かれて、羞恥の余り身体を捩って隠そうとすると、手首を掴む佐野の掌が肩の辺りを抑え込んだ。
「んぅっ、んんっ!」
「動くなよ」
―――怖い、怖いっ。
『信じろ』と、唯人は言った。
だけど、この状況は酷くおかしい。
―――でも……でも。
叶多にとって御園唯人は絶対的な存在で、優しくて、優れていて、いつも叶多を気遣ってくれて……。
―――だから、きっと……。
この行動にも何か必ず正しい理由がある筈だ。そうでなければ、今まで自分が信じた全てを失ってしまう。
「んっ……んぐぅっ!!」
薬の所為で良く回らない頭で必死に考えていると、左の鎖骨の下の辺りに突如灼熱が押し付けられた。
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