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猫に、出逢いました。にしおりをはさみました!
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猫に、出逢いました。
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ある冬の日。
今日も疲れたな。なんて、飲み会終わりに思いながら帰っていたら、橋の下の川に飛び込もうとする青年がいた。
そんなの見たら、止めるしかないだろう?一瞬で酔いも覚めた。夜中で人通りも少ないってのに…
その時はほんとに無意識に、その青年の腕を掴んでしまっていた。
ガシッ
「おいばか!何やってんだ危ないだろ!」
「はっ、離してくださいっ」
「やめとけって!」
「良いんですおれなんか死んでもっ」
「ばかか!」
オレはその青年に思っ切りパンチを食らわしてやった。
「っっ…!」
「死んで良いやつなんて居るわけないだろ!」
「いっ…良いんですよ…おれなんてほんとはあの時死ぬはずだったんだから…」
ボサボサの黒髪頭で目が見えないけど多分、泣いているんだと思う。
「…何があったか知んないけど、変な真似はするなよ…じゃあな…」
そう言って帰ろうとしたのに青年はまた橋の方へ向かって行く。
「っておい!!やめろって!!」
「離してくださいよっ、知らないやつなんだから、おれのことなんてどうでもいいでしょう!」
「知らないやつでもこういうのはほっとけない性なんだよ!」
「知るかっ、離せっ!」
「嫌だっ!」
こいつほそっちいくせに無駄に力強すぎだろ…腕折れそう…
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