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⑤にしおりをはさみました!
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⑤
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ガチャガチャ
ん!?
玄関から音がする。
もしかして憂心!?
と、思ったけどこんな時間にダッシュで出迎えたら、絶対待ってたのかなと思われるから急いで布団にもぐった。
そして速攻寝たふり。
段々と足音が近づいて、オレの心臓がうるさくなってきた。
どくんっどくんっ
自分の心臓の音が、圧迫された耳の中で反響してより大きくなって聞こえる。
うるさいうるさいっ…!
リビングから微かに物音がする。
何かしてるんだろうか…あ、茶碗洗ってるのか…?あいつ偉すぎだろ…こんな時間に帰ってきてまずそれするって…ほんと真面目だな。
なんて気を抜いてたら、
急に部屋のドアが開いた。
えっ、まじかっ!
布団を少し捲られて、憂心が入って来るのがわかる。急に緊張してきた…
ぴとっ
なっ、なんか後ろからくっついてきた!?今はやめろ、動揺するから…!
「はあ…」
憂心の息が首にかかって、少しびくっとしてしまう。
「ん……?冬人さん、もしかして起きてます?」
「…………」
無視するオレ。
「そっか…寝てるのか…」
ふう…と力を抜いた瞬間
ぎゅっ
と腰に手が回されてまたびくっとなる
「冬人さん…起きてますね?」
「…………うん。」
こいつ、わざとやりやがったな…
「どうして寝たふりなんか…」
「お前、今日帰って来なかったんじゃないのかよ…」
「えっと…気になりますか…?」
「べ、別にっ」
「……そうしようかと思ってたんですけど、冬人さん元気なかったから、帰ってきたんです。」
「!……オレのことなんてほっとけば良かったのに。その友達と仲良くしてれば良かっただろ」
どうしよう、なんでこんな態度ばっかり…ほんとは嬉しいはずなのに。
「冬人さん、ひとつ、質問してもいいですか?」
「お、おう。」
「それは…嫉妬ですか…?」
「っ!?ち、ちがう!/////」
2人で入る布団は暖かい、けどそれ以上に背中が暖かい。背中越しに伝わる憂心の熱を妙に感じる。変なことを聞くものだからオレまで熱い。
「なんだ…違うのか……」
心底残念そうな声を出す憂心。
なんかオレが悪いみたいな気がしてきた…いや、悪いのか…
「………」
「…今日は、このまま寝てもいいですか?」
「えっ」
このままというのは、腕をオレの腰に回したまま寝ると…?
そんなの恥ずい…!!
けど…まあ、嫌ではない……
「だめですか…?」
後ろから聞こえる吐息混じりの憂心の声は、なぜか色っぽい。
「す、好きにすれば。」
「ふふっ、ありがとうございます…」
首にかかる息がくすぐったくて身をよじる。
「う、うん、オレもう寝るから…!」
「はい、おやすみなさい。」
「おやすみ…」
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