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トラウマにしおりをはさみました!
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トラウマ
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『み、水音くん! その男の人って誰!?』
ギュッと青史先輩の声が低くなった。
え、そこ、ふつう戸惑うとか、ビックリして聞き返すとかしないの…?
青史先輩の声音はどちらかというと驚きよりも怒りを表していた。
今にも、電話の向こう側で見えない誰かを睨みつけてそうだ。
突然口調の変わった青史先輩に水音くんも戸惑っていた。
怯えたように困ったようにこちらを見てくる。
『…分かった。お前ら今どこにいるの?
俺、今すぐそっち行くから』
「えっと、ら…ホテルです」
俺の必死の合図に、水音くんが答えた。
「もしもし、凛太朗です。
話し、聞いてました。とりあえず集合しましょう。
場所はその…駅の裏の一番大きなホテルです」
『分かった!
ってそこ、ら…分かった。すぐ行く!』
青史先輩はそう言って電話を切った。
俺はケータイを見たついでに着信履歴をもう一度確認した。
やっぱりきてない。
ホント、司先輩はどこに行ってしまったんだろう…
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