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18歳以上ですか?
”ウラノ”にしおりをはさみました!
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”ウラノ”
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「あ、大丈夫だよ。
べつにキケンなものとかじゃないから♬」
「試験体ってどういうことだよ?」
「うん…簡単に言うと、水人間、かな?
水の実体化というか、なんというか…
詳しく話し出したら止まらないけど、聞く?」
そう言って顔を上げたウラノはもう研究者の顔つきになっていた。
そういうのが苦手な俺は迷わず首を振った。
「いや、いい、それよりもっと特徴はないのか? それだけの情報ではとても…」
「うん! そのつもり。
あのね…まず、身体の大きさが毎日変わるの」
「身体の大きさが?」
「そう。その日の空気中の水蒸気の割合とか湿度とか温度、天気によって身体の大きさが決まる。
と言っても規格外な大きさにはならないからたとえ大きくなっても最大でも2メートル。
まぁよっぽどのときだから、大抵は140センチぐらいかな…」
「ちょ、ちょっと待て」
いろんなことを一気に聞いて頭がパンクしそうだ。
「うん?」
「まずそれはそもそも二足歩行なのか?」
そう言うと、ウラノはプハッと笑い出した。
「あはは、面白いこと言うね?
人型だよ、二足歩行。
たしかにヒトではないけど、ちゃんと意思もあるし感情だってある。
だから水人間、分かった?」
「あ、ああ…」
さて、どうしようか。
俺、そいつ知ってるかもしれない。
頭の中には、司先輩の言葉が行き来していた。
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