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◆モブ視点にしおりをはさみました!
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◆モブ視点
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ふと人間同士が殴り合う音で目が覚めた。
軋む身体に首を傾げてから、羽交い締めをしていたところをぶん投げられたことを思い出す。
その記憶に顔を顰め起きてる事を勘づかれないようそっと顔を起こし2人を見上げる。殴り合い、というよりは片方が一方的に殴ったり蹴ったりしているようだ。
劣勢は会長の森井。
嘘だろ?確かあいつは族のトップだったって聞いたけど…それよりも強いってことか、あのヒョロいの。
流れるような動きで、攻撃を一切止めず連続で決めていく。
ふいに森井がよろめくと、待ってましたと言わんばかりに回し蹴りを喰らわした。
「俺に勝とうなんざ到底無理なんだよ。分かったら二度と喧嘩売ってくんな。あと、さっきのは犬に噛まれたと思って忘れてやる、じゃあな」
地面に倒れ込み咳き込んでいる森井にそう吐き捨ててその場から立ち去るべく俺の方へ歩いてきた。
そうして間近にしゃがみこんでぼそりと呟かれた声にゾッとする。
「…てめぇも、余計なこと言いふらしたらどうなるかわかるよな?他の山男共にも言っとけよ、次来たら…命はないと思え」
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