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《新たな場所へ》7にしおりをはさみました!
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《新たな場所へ》7
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新しい生活の場、思ったより、まともな生活が出来そうで、ひとまず安心する。
タツたちの撮影を思えば…
天と地ほどの差があるから…
みずきとの生活を捨てて…
病院への帰り道…
携帯電話の画面を見つめ考える。
着信あり。
みずきだ…
しばらく出ようとはしないアキラ…
みずきを、もう傷つけて振りたくない…
(なかったことに出来れば…)
お互いに…そうすれば悩まずに済むのに…
みずきからのコール…
いったん切れてしまった…
アキラは一息ついて、みずきに電話をかけてみる。
『あ、アキラか?』
慌てて電話に出た雰囲気のみずき…
「かけるなって言っただろ?なんか用?」
みずきの声に、和みながらも…わざと冷たくあしらうアキラ…。
『すまない、病室にいないから、外出しているのかと…』
「病院に来てるのか?仕事は?」
『あぁ、勤務交代があって、休みになったから…』
「そっか…」
相変わらず、みずきとの接触はなく過ごしているが…
みずきは飽きもせず会いにくる。
そんなみずきに、これ以上きつくあたりたくないけれど…
自分でもどうしたいのか分からなくなっていて…
『いつ頃、戻る?』
「…わからないから、帰ってていいよ」
『…いや、帰ってもする用事もないから、戻るまで居るよ』
「…わかった。じゃな」
切ろうとするが…
『…アキラ、』
「ん?」
『…その、やはり…迷惑か?』
みずきの緊張した空気が伝わってくるようで…
「……別に」
迷惑じゃないから困ってるんだよ…
みずきという存在を切り離しきれない…
自分の心が恨めしい…
『なら、待っている』
ほっとしたようなみずきの声…
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