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突然の訪問者3にしおりをはさみました!
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突然の訪問者3
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何が気に入らないのかムスッとした顔でテレビのリモコンを持つとパチパチとチャンネルを変え始めた相手を無視してコーヒーを飲む。
ようやく、チャンネルも定まって見始めたのがお昼の主婦の定番、ドロッドロの昼ドラ。
恋人にはどこかの令嬢の許嫁がいて、2人の関係は身分も違いすぎるってのもあって、恋人の親に超反対されてて、許嫁にはチクチクと陰険な嫌がらせされるっつーよくある話。
世の奥様方は何でこんなドロッドロなのが好きなんだ?燃えるの?
もっとスパッとしたやつのがよくね?「私貴方が好きなの!」「俺もだ!」めでたしめでたし。みたいなさ?
何が悲しくてくっついて邪魔されて離れて、またくっつきそうになったと思ったら邪魔されたり?お互い違う相手と結婚したと思ったら、数年後に再開してまた恋の花が咲いちゃいました。なんだそりゃ。
心の中で文句言ってるとパチッとテレビの電源が切れた。
「環」
「何?」
「お前ちょっと此処に来てみ?」
「何で?」
「いいから俺の前に来い」
「何なんだよ」
ブツブツ文句を言いながら飲み終わったコーヒーカップをローテーブルに置くと相手の元に近付いた。
「で?何?」
ニヤリと口角を上げた先生が俺の腰を掴み引き寄せ、バランスを崩した俺は先生の太腿の上に座り込む。
「あっぶねぇだろ!何してんだよ!つか、離せ!」
「無理」
「は!?無理とか意味わかんねーんだけど!」
ジタバタと暴れて相手の上から退こうにも腰をしっかりとホールドされ抜け出すことが出来ない。
「いい加減にしろってば!」
「お前、腰細っ」
「うっせーな!離せって!」
「飯、また作れ」
「え?」
「俺の飯」
「イヤに決まってんだろ!」
ジタバタと藻掻いていれば、不意に相手の手が脇腹に触れる。
「んぁっ・・・」
「っ!?」
「脇腹・・・む・・・りっ」
「・・・今のはお前が悪ぃんだからな」
「ぇ・・・?」
片手は腰をホールドしたまま、残った手が後頭部にまわり引き寄せられ、驚く間もなく噛み付くように口付けられる。
「ちょっ・・・んんぅっ!」
抗議しようとして開いた唇の隙間からヌルっと舌が入り込み、ビクリと驚き逃げようとするもしっかり腰を押さえ付けられ逃げられず、バシバシと自由な手で相手の胸を叩きはするものの、ほぼ密着した状態では無意味な動きでしかなく。
舌を絡め取られ吸い上げられれば鼻から息が抜け、その吐息を耳にした相手が更に口付けを激しくさせる。
「んはっ・・・セッ・・・ンセ・・・ふっ・・・・・・も、やっ」
相手の激しい口付けに舌も痺れ、息をするのも忘れてクラクラとし始めた頃にようやく開放される。
「んっはぁ!ハァハァ・・・」
ぐったりと相手に凭れ掛かり荒い息を繰り返す。
「やべぇな・・・エロすぎだろお前」
息を整えるのに必死で、相手の言葉など耳に入ってはこず。
ご機嫌に腕の中の相手を抱き締めていれば、自分のズボンのポケットの中で震えだすスマホにチッと舌打ちすると、二三受け答えをし電話を切る。
「空気読めよクソがっ」
話があると同僚からの呼び出しに悪態をつき、未だ息の整わない環をギュッと一度抱きしめると己の膝からソファーに下ろし。
「飯、約束な」
ボーッとしたままの相手の唇にもう一度軽く口付けを落とすと部屋を後にした。
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