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18歳以上ですか?
6にしおりをはさみました!
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6
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その後も数時間勉強し、その日は解散となった。
ちびっ子ギャングは勉強できなさすぎたので矢代先輩が蒼の家の隣にある矢代先輩の家に引き摺り込んで帰って行った。(ちびっ子ギャングはめちゃくちゃ暴れてた)
ざまあねえなちびっ子ギャング。
「慶、気をつけて帰ってね」
すっかり暗くなってしまった空を見上げてから、蒼は俺に心配そうな眼差しで見つめてきた。
「はは、気をつける必要はあんまりないと思うけど...うん、気をつけるな」
母さん以外に気をつけて帰れと言われたのは初めてなので、なんだか変な気分だ。
「...慶」
「え?」
家路に着くために歩き出した瞬間、蒼に肩を掴まれ呼び止められる。
反射的に振り返ると、ふにっとした感触を頬に感じた。
何が頬に当たったのかがわからず、数秒ほど放心するも、蒼の真っ赤な顔を見て何が当たったのか悟る。
「それじゃ...ね、」
そそくさと家の中へと入ってしまう蒼を、俺は唇の感触がまだ残る頬に手を当てながらぼうっと眺めていた。
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