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閑話6-1side柚木にしおりをはさみました!
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閑話6-1side柚木
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今日から獅琉が仕事に復帰する予定だ。
今まで獅琉の分の仕事を代行していた柚木は安心する反面、少し心配もしていた。
麗さん、大丈夫なのかな...
忙しくてあんまり顔をみれてないけど、聞いている限りあんまり大丈夫そうじゃない...精神的に。
双子にもあんまり懐いてないみたいだし...また戻しちゃったりしなきゃいいけど。
玄関で獅琉を待ちながらそわそわと考えていると長身の獅琉が歩いてくるのが見えた。
「若、お早うございます」
深く頭を下げると、「ああ」と返事する獅琉。
「今日から戻る。仕事押し付けてすまなかった、助かったよ」
「いえ、俺は大丈夫です。麗さん大丈夫そうでしたか?今日は本家なんで何かあったらすぐ帰れると思いますけど...」
何時も通り、柚木が運転するためにポケットからキーを出そうとすると獅琉に止められた。
「いや、今日は自分で行くからいい。どうせ気づいてねーんだろうがお前酷い顔だ。俺が言えたことじゃねーが働きすぎ」
「...え...?」
想像もしていなかった言葉に柚木は固まる。
「だから、今日お前は休みだ」
「休み...ですか...」
じゃあ久しぶりに麗さんの様子でも見に行こうかな...
「おい、休みだぞ。余計なことすんなよ。いや...はっきり言わなきゃダメか...きっちり休んで回復するまで出てくるな」
まるで考えを読まれているように釘を刺されてしまって苦笑いする柚木。
若には適わないな...
「これは命令だ、いいな」
「はい、分かりました」
「ん、じゃあな。まっすぐ家帰れよ」
ぽんと柚木の頭に手を載せて出掛けていった獅琉を見送り、ぽつりと呟いた。
「若、子供扱いは麗さんだけにして下さいよ...」
休みかぁ、1ヶ月ぶりくらい?ってどんなブラック企業だよ...
いきなり休みって言われてもなぁ...取り敢えず帰って寝よう。
獅琉の家を出て、駐車場に停めてある自分の車へ向かう。
こんな時間に帰るのってなんか変な感じ。
ポケットから車のキーを取り出し、鍵を開けようとするとふいに誰かに腕を掴まれた。
「...っ!」
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