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Episode3 『眼鏡の花園くん』 ②にしおりをはさみました!
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Episode3 『眼鏡の花園くん』 ②
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入学初日からカツアゲに遭うなんて、俺はなんて不幸なのでしょうか…。
俺は不良に絡まれる確率が多い。
自分で言うのもなんですが、俺はチビだし、ガリガリだし、眼鏡だし、弱いし……。
抵抗しても全然勝てないから、されるがまま。
情けない…。
そんな俺がわざわざ不良が多いこの高嶺桜高校に入学にすることになったのは、頭の問題。
眼鏡をしている人間は全員頭が良いって言った奴は一体誰なんでしょう。
俺は興味のない分野に関してはとことんやらない性格です。
俺が興味あるのは「情報収集」。
いわゆる、ショボイ情報屋みたいな感じと言ったところでしょうか…。
ショボイけど、情報には最高に自信がありますよ?
現代国語とか、科学とか、数学なんてできなくてもいい。
情報さえあれば優位に生きていけるのですから…
と言いたいのですが、入学初日からカツアゲに絡まれたのだから、もうちょっと月日が経ってからこのことは証明したいと思います…!
でも俺はラッキーです。
こんなにも面白い年にこの高嶺桜に入学できたのですから。
「風紀委員長」と呼ばれる最強の男、霧間慎弥。
眉目秀麗である霧間先輩は見た目じゃわからない程の凄腕だ。
学校で風紀を乱す不良を次々と制圧していっていまうのですから、只者ではないはず。
そして、俺がラッキーだと思う理由のもう一人の人物がいます。
その人物こそ、
「高嶺の絶対王者」の名を称す、王生皇。
あの有名なヤクザ、王生組次期組長がこんなにも身近に…!
彼は入学してから3年間、ほぼ高校に来ていないと聞いていましたが、今年、留年生として霧間先輩と同じ学年で過ごすことになるらしいです。
しかし、あの王生先輩が留年を承諾したことには驚かされました。
まぁ、俺にとっては本当に面白いことが起こる予感がして、非常にラッキーなのですが…。
カツアゲに絡まれたことによって、入学初日から霧間先輩に出会えたのは嬉しかったです。
本当なら2年、3年生は今日は休日であるはずですから。
おおよそ、入学式の見回りも、風紀委員の役目なのでしょう。
げ、現にこうして俺がカツアゲされているのだから…。
それにしても風紀委員と言えど、霧間先輩の行動を許しているこの学校のシステムは崩壊しているように俺は思いました。
入学が決まってから高嶺桜のことは色々調べさせていただきましたが、正直この高校でやっていけるか不安で仕方ありません…。
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