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「はい、ココアでいい？」
「うん、ありがと…」
龍之介が温かいココアを入れて、俺にくれた。
俺はというと、ソファで寝転がっていた。
何かとやってくれる龍之介のことを何気なく目で追いながらも、さっきまでのことが頭から離れなかった。
一段落付いたのか、龍之介が向かいのソファに腰を下ろす。
「聞いても、いい？」
「え、うん…？」
自分のココアを置きながら龍之介は真剣な顔をした。
「話を戻してごめんね？嫌なら答えなくていいんだけどさ、さっき言ってた……"他の人が満足できるならそれが一番"って、どういうこと？」
他の人が満足できるならそれが一番。
それはそう、だろう？
「と、特に意味はない…よ」
ありそうな言い方しちゃったぁぁ↑ぁぁ↓あぁぁあ↑
「まぁ、気にしないで。ホントに何も意味なく言ったことだから」
「そう、…わかった」
それからは何も話さず、
無言で夜までの時間を過ごした。
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