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噂の先輩【実紀】 *01にしおりをはさみました!
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噂の先輩【実紀】 *01
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「ねぇ、あれってどうなの?ありなの?なしでしょ!ダメだよね?ダメだってばっ!」
いつものメンバーと、いつものように屋上で昼食を取っている時に、いつもとは違う『状況』がそこにはあった。
「…何が?」
「遊馬、どうした?」
「何がダメだって?」
その場にいた全員が、落下防止のフェンスに張り付いて何やら騒ぎ始めた友人に、怪訝そうな表情を浮かべながら立ち上がると、のそのそと同じように彼の視線を辿る。
「うわぁ…」
「マジかよ…」
その先には、人影のない倉庫裏で、三人の生徒たちが固まって『何か』をしているのが視界(め)の中に飛び込んできた。
着ている制服で『その人』たちが『男子』生徒だとすぐに分かる。
「…野郎、同士で?」
口々に呟き、顔を見合せて視線を落とすと…
「普通、男二人と女一人のシチュエーションじゃないか?」
「…石英、それを普通だと言えるお前、すげぇわ。大人だな。」
「大人過ぎるわ!って、そうじゃなくて。あれ、絶対にヤバイよ!榎月先輩に報告しないと…」
初めて見る他人(ひと)の…
しかも、同性との絡みに焦りや戸惑いと同時に心臓が大きく跳ね上がった。
徐々に、口の中に唾液が溜まってくる。
ど、どうしよう…
目が逸らせない…
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