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弐にしおりをはさみました!
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弐
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「次どこ行く?」
「んー、100均!」
「りょーかい」
僕は、100均が好きだ。
理由?
全商品が100均だから。
で、ついつい余計な物まで買っちゃうんだよね…。
だから今日は、買いすぎないようにしなきゃ!
「ねぇ、あの子危なくない…?」
僕の目線の先には、食器売り場で遊んでいる男の子がいる。
どこから持ってきたのか、戦隊モノのフィギュアを持っている。
「確かに…。落ちてきたら危ないね」
と言ったのも束の間。
ドサッ!
男の子が転んでしまい、棚に激突してしまった。
「うわぁぁーんっ!」
大泣きしている男の子めがけて、棚に置いてあった食器が落ちてくる。
「やばっ!」
と言う声と共に、ひぃくんが男の子に向かって走る。
そして、男の子の全身を包むようにして抱き寄せた。
ガチャーンッ!
ザクッ!
体にガラスの破片が刺さる、嫌な音がした。
「……」
ドサッ。
ひぃくんは崩れ落ちてしまった。
「ひぃ、くん…?」
「ひぃくん!」
僕はひぃくんの元にかけより、ひぃくんを抱き起こす。
……!
ひぃくん、血まみれ!
「ひぃくん、」
「……へき…」
良かった、意識はあるみたい…。
「男の子、は…?」
そうだ、男の子!
ってあれ?
いなくなってる…。
んと、大丈夫ってことだよね…?
「うん、ひぃくんが庇ってくれたから、なんともないよ」
「…、良かった…」
とそこへ。
「お客様、どうしましたか?!」
店員さんが青ざめた顔で、こちらへ走ってきた。
「すみません、救急車呼んでもらえますか?…早く!」
「は、はい!」
早くしないと、ひぃくんが死んじゃう。
出血がどんどん酷くなって、意識が遠いているのが見てわかる。
「ひぃくん…すぐ、来るからね…救急車。だから、頑張って…!」
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