アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
(70頁)※にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
(70頁)※
-
「ねぇ、龍広が好きで好きでたまらない男の名前、なんていうの?」
――それは、
「っ、や、……」
ダメだ。
こんなときに、思い出したら。
「やだ……言い、たく……な……ぁ」
必死に首を振り、拒絶する。
だが言い終わらぬうち、乱暴に腰を叩き付けられる。
「――ぁああああっ!」
弾け飛びそうな衝撃と、肌と肌が激しくぶつかり合う音。
ぬめった体液が掻き回される、ぐぢゅん、とした音も混じって聞こえた。今まで感じたこともない、体の奥、深くから。
「っ、はー、はぁ……」
「ホラ。早く答えろって」
挙句、腰を左右に揺さぶられ始め、もう耐えきれなかった。
悔しくて悔しくて、涙がにじむ。
それでも目頭に溜まったものは頬を伝うことなく、汗と唾液まみれのシーツに染みていくだけだった。
――「たっくん!」
「っん、……、ひっ、ひびぃ……、い、んぁああああ!」
「もっとハッキリと」
「ぅあんん、あっ、あっ! ……ひっ、ひびきぃいい……!」
「へぇ。響っていうの」
ケティの声は冷酷なほど落ち着き払っていた。
やっと腰の動きも止まる。
それでも中のものはそのままだ。ジン、と熱く、硬度を保っている。
「んっ、……もう、抜いて……」
シーツから顔を上げ、懇願するも、彼は何も聞いちゃいなかった。
ただおかしくておかしくてたまらないという風に、笑っている。
「まだよ。今度は響くんの名前を呼びながら龍広が自分で腰振って。激しく、ね」
「――そっ!」
「さっさと動け」
「やっ……そんな!」
こんな遊びさっさとやめてほしくて、早く離してほしくて、必死に首を振る。
「どうせいつも考えながらしてるくせに」
「ん、はっ……、ちが、ぅ、ああ……」
「意地張ってもバレてんだよ」
「っ! ……やっ、ぁああああ!」
また、動きが再開した。今度は高い位置からの回転が加わる。
中を練り上げられる度、鋭い痛みが脳天まで刺さるようだった。
その激しさに腹の下でスプリングが壊れそうなほど軋み、ギシギシと音を立てる。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
70 / 387