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苛立ち_優也5にしおりをはさみました!
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苛立ち_優也5
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こぼれた涙を指でぬぐって、唇に近付く。
軽く触れながら愁の瞳を覗き込む。
頬を赤くしながら揺れる瞳は欲情しているように見えた。
これは俺の勝手な勘違いかもしれない。
でも、そうだといい。そう思い込みたい。
「して、ください。」
気をつけていなければ聞き取れなかっただろう小さな声。
自分のテンションがわずかに上がる。
驚かせないように落ち着いて聞き返す。
「なにを」
もぞもぞと居心地悪そうに肩を揺らしながら俺の欲しい解答を言ってくれるのを待つ。
「…キス」
頬から全身にその赤さを広げて、目を伏せる愁。
あーもう、本当に理性が飛びそうだ。
ガブっと下唇に噛み付いて小さく開かれた口の中に舌を押し入れる。
小さな口、狭い口内、躊躇いがちに舌を合わせてくる仕草に下半身が反応する。
「んっ、ふうっ」
小さく喘いだ愁の声に意識をやられて、理性はどこかにふっとんだ。
唇をあわせたまま濡れたままのシャツとパンツを手早く脱ぎ捨てて、裸の愁の胸に覆いかぶさる。
熱があるのはわかっていたがあまりの体温の高さに一瞬体を離す。
「あっ、も、っと。もっとください。」
離れた事に不安を覚えたのか、華奢な腕が伸びてきて俺の首に巻き付く。
熱があるから、なのか
やけに艶かしい。
ゴクリと自分の喉がなった。
体調が悪い、とわかっていてもこんなになってしまっては始末に負えない。
唇ごと自分の口にとりこんで舐め回す。
挿入するように激しく舌を動かして唾液をからみとる。
下半身が昂っているのは俺だけじゃないようだ。
息が上がりそうになっている唇を離してやって、首筋を舐めながら移動する。
キメの細かい首に、昨日つけた赤い痣がくっきりついているのを見て反対側の首筋にも強く吸い付く。
小さく呻いて体を震わせる愁は、その体の全てを俺の前に晒している。
その気持ちがどこに向いているのかが気になっていた。
だから名前を呼ばせる。
「優也さん」
と。そう言わせていられれば俺の事を認識しているんだと思える。
目を閉じてしまえば途端に誰かの事を考えているんじゃないかと疑いたくなる。
器用につくる笑顔を見ればそれを剥がして裏側を見たくなる。
鎖骨の傷の上にも赤い痣をつけながら胸の突起まで移動してきて、さっき体を洗っていた時に見た傷をおもいだした。
その周辺を癒すように優しく舐め、傷のない方を口に含む。
軽く唇で挟み、舌で転がしてやるとそこはぷっくりと膨れ上がってくる。
「やぁっん、んんっ、はあっ」
膨れた先を丁寧に舐めながら、脇腹を、太ももをなで回す。
中心に指を当てると大袈裟な程体が揺れて敏感すぎる反応にますます気を良くした俺は自分の人差し指を、喘ぎ出した愁の口の中にゆっくり差し込んだ。
「ううんっ」
人差し指の腹で上顎をなでて、上気した頬の内側をぐるりとかき回す。
ちゅぷちゅぷ
愁の口の中から水音をわざとたてながら、舌の上で指を踊らせる。
指に舌が絡み付くのを満たされた気持ちで見ながら片手でローションをとりだす。
本当はもっとゆっくりしたいところだが
愁を一秒でも早く寝かしてやりたい…
いや、自分に余裕がないのが8割か。
愁の口からたっぷり唾液を絡み取った人差し指を引き抜く。
唇から顎を伝った雫を舐めあげて、赤く物欲しげに軽く開いた唇にくちづけると体を震わせながら寄り添ってきた。
華奢な体を片手で抱き寄せながら、掌の中で温めたローションを後孔にゆっくり塗り込める。
「あっ、あっ、ふぅっ、」
愁に舐めさせた人差し指はローションの力も借りて、あっさりそこに吸い込まれていく。
周囲を押さえるように、中で動かしながら少しずつ進める。
奥に到達する少し手前で指がひっかかるように折り曲げる。
「ああっ、いやぁっ、やっ。」
大きく反応して首を振る。
ここ数日で的確に感覚を覚えている愁のいい所に当たったはずだ。
「やじゃない。気持ちいいだろう?」
ゆっくり、がっついている事がばれないように話しかける。
完全に立上がってに挟まれている2人のそれを、擦り合わせる。
「んうっ、あっ、はぁっ。…きもち、い。」
挿入する指を2本にして、絶え間なくその場所に刺激を与えられるようにしてまた唇を舐め上げる。
愁の肌は、どこも甘ったるい匂いがしてつい吸い寄せられてしまう。
「ああっん、んんうっ、はっ、ゆ、うや、さ、ん。だめ、きも、ちい」
蕩けはじめた甘い体に甘い声。
全ての意識を流されてしまいそうな強烈な色香。自分の中心が昂りすぎてジンジンしている。
「だめならやめるか?」
え?と聞き返しそうな瞳が返ってきた
やめるつもりなんて微塵もないのに、反応を見たいだけのためにそう言ってそしてそれを後悔する。
自分でもよくわからない態度につい微笑むと、両手で力強く頬を掴まれた。
スローモーションのような速度で愁が近付いてきて口を開いて俺の唇に吸い付く。
猫のようにちいさな舌でぺろぺろと舐められて瞳を見据えられて、我慢している事も酷い嫉妬心を押さえている事も見透かされたような気がしてギクリとする。
「だめ、なんです。も、う、くださ、い」
唇のすぐ前で息も絶え絶えになっている愁がまさかの台詞を吐く。
熱い吐息と一緒に涙をぽろぽろとこぼしながら…
その仕草をじっと見ていた俺は、自分が固まっている事に気付く。
それはあまりにも破壊力のある光景。
ほんの少し残っていた理性が今度こそきれいさっぱり流された。
「随分とお強請りが上手なんだな。誰を誘惑してるつもりだ。」
愁の両足を持ち上げて折り畳むように曲げさせて、ずるりと指を引き抜く。
「んふうっ。優也さ、ん。優也さんしかっ、いら、な、ああっ」
途中までしか聞いてやれなかった。
これでも随分我慢した方だ。
一気に途中まで押し込んで、晒された白い喉元にかぶりつく。
愁の昂りを優しく包んでやりながら、首を舐め回し、胸の突起を指で弄りながら体を揺すって少しずつ自分の全部を愁の中に押し込める。
「はあっ、はあっ、だめっ、い、っちゃうっ」
愁の中が収縮して俺のものを締め付ける。
「はっ、挿れただけなのに?お前は本当にかわいいな。イケよ。俺の前で俺の事だけ考えてろ」
昂って臍に付きそうなそこに軽く手を触れると生暖かい液体が飛び出す。
それは言葉通り、奥に辿り着いた瞬間だった。
「あああっ。」
とろりと愁の幹を伝って結合部分に垂れてくる。それがますます滑りをよくして一層深く結合させる。ゆるゆると動かそうとした腰に力の入らない腕がまわされる
「んああっ、あっ、ま、まって」
イった直後でまだ感じすぎるんだろう。でも
「まてない」
収縮を続ける愁の中をさっきより激しく貫く。
これ以上ないくらいに深く、全てを抉るみたいに。
「ひやぁぁっ、う、っあっ、はあっんー、んっ、んうっ」
衝撃から逃げるようにずり上がる体を両手で捕まえて腰を打ち付ける。
自分の印を体内に刻むように、何もかも忘れてしまえるくらいに強く。
さっきよりも高く悲鳴のようにあがる声の隙間に愁が俺を呼ぶ。
このままずっとこうしていられたら…
「優也さっん、はっ、はあっ、あっあっ。ああっ」
何か言いたげな愁に気付いて少し動きをゆるめてその唇に吸い付く。
荒い息づかいが伝わってくる。上も下も俺の体が塞いでいる征服感。
唇をあわせたまま愁を見つめる。視線に気付いたのかゆっくりと愁も目を開く。
濡れた瞳には妖しい光が宿っていて、つい激しくしたくなる自分を嗜めるようにため息をつく。
目を合わせた愁の中が、さっきよりも激しく蠢きだした。
ざわざわと内壁に小さな手がついているようにまとわりつき、思わず腰を引きそうになる。
「…ちっ。愁、力ぬけ。これじゃ、もたない」
つい舌打ちをしながらそう言うと、愁は首を横に振る。
その上、腰に足を絡み付けて強請るように自分のそこを押し付けてくる。
「無理っ。優也さんっ、ああっ、あっ、ああんっ、好き、好きですっ」
強烈な締め付けと、唇に与えられた愁の唇の感触。
「…くっ」
どくんっ
鼓動が伝わった気がした。
がくがくと小さな体が痙攣した体を受け止めるように強く抱きしめる。同時に吸い込まれるように俺も熱を奥深くに放出した。
俺の体液を受け止めたまま前立腺の刺激だけでイった愁は薄く笑ってその瞳を閉じると、体の力を抜いた。
今、なんて?
俺の事が好きだと、確かにそう言った。
あれは空耳じゃないはずだ。
たった一言。
それを聞いただけで、笑い出したい高揚感を抱えた自分がいる。
それでよくわかった。
俺のイライラは治まっていた。
愁の気持ちがわかっていればもう迷う必要も誰かに遠慮する必要もない。
これは俺の物だ。
絶対に誰にも触れさせたりはしない。
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