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サヨナラ_4にしおりをはさみました!
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サヨナラ_4
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息が上がったまま抱き合って口づける。
見つめる瞳がくすぐったくて恥ずかしくて顔を隠すように首にしがみつく。
体を動かすと、繋がったままの中が同時に蠢いてしまう。
冷静に考えたらものすごく恥ずかしい。
せめて自分の精液を拭き取ろうとティッシュに手をのばした手首をつかまれた。
「まだぴくぴく動いてる。お前の中。」
座った体勢だった僕を優しく倒して、ぐいっと腰をすすめてくる。
「ううっん」
僕の中で優也さんの出した体液が混ぜられる。
そのまま、吸収できたらどんなにいいか。
そんな馬鹿な事を考えていると優也さんは、その舌を伸ばして僕の胸元に寄せた。
そして、そして
僕の飛ばした精液を舐めとった。
「!!ちょっ、やめてくださいっ。そんなっ汚いです」
慌てて声を荒げた僕を見て、にやりと優也さんは笑う。
体をずらそうとする僕を軽い力で押さえて、何でもない事のように舐め続ける。
抵抗もむなしくその液体は、優也さんの口の中に吸い込まれた。
そのまま舌を這わされて、胸の突起を飴をなめるみたいに舐られる。
「んはっ」
そこが気持ちいいところだと覚え込んでいる体がひくひく揺れる。
「愁、お前の全部が欲しい。この吐息も唾液も精子も全部だ。」
熱に浮かされたみたいに優也さんが言う。
そんな口説き文句を吐く唇を僕はじっと見つめる。
全部…
僕もさっき思ってた。今だって、中に入っている優也さんを出したくない。
それは、身勝手な意見だってわかってるけど。
「…全部あげますよ。僕の気持ちを…」
ピクリと中で反応を示した優也さんのそこを撫でるようにお腹に掌をあてて、瞳を覗く。
「優也さんを好きなこの気持ちを全部差し出します。それじゃ足りませんか?」
嘘をついた訳じゃない。
好きになってしまったものはどうしようもない。
くしゃりと前髪がかきあげられて、額に唇が降ってくる。
「かわいい事言って。そんな顔、誰にも見せるんじゃないぞ」
言われた意味のわからない僕の顔をしっかりと固定して向かい合わせて、ため息をつく。
「わからなくていい。お前は俺のものだ。」
「…はい。僕の気持ちは優也さんにあげますから、欲しいだけ使ってください。」
素直にそう言った。
ぎゅうっと強く抱きしめられて途方も無く安心した自分の存在がひどく不安定で優也さんの視界から見えない所で苦笑いをした。
気持ちはもうどうしようもないのだ。
全部あげたってなくなるわけじゃない。
優也さんに触れる度に、思い返す度に、生まれてきてしまう。
どんな環境にいようときっと変わらない。
いつかこの恋をあきらめられる日まで繰り返されるんだろう。
「あっ…」
中に埋め込まれていた優也さんがむくむくと膨れ上がってきた。
あっという間に僕の中は、熱でいっぱいになる。
耳許で名前を囁かれて深い口づけをもらうために唇を開く。
目も口も大きく開いて仕草を見つめる。
唇が舐められると、ぴりっと体に電気が走ったみたいに感じて、体がぴくぴくと反応する。
「んっふうっ…」
熱くて大きな舌が僕の口を侵略していて心地いい。
そこに自分の舌を絡めると、一層激しく舌を舐められて唾液がたっぷりと伝わってくる。
躊躇う事なく喉をならして飲み込む。
体内に取り込んだ優也さんの体液、お腹の中でかき回されようとしている優也さんの体液。
濡れた音を響かせる要因になる液体の存在が途方も無く大切な物のような気がして。
もっと欲しくなる。
どうしてこんなに淫らになってしまったのか。
考えても意味が無いからもうやめた。
舌の裏側をつついてくる優也さんにたっぷりと唾液を送り返してみると、優也さんの喉がこくりと動いた。
この人の体の中にも僕の体液が入ってしまったんだ。そう思うともう、たまらなかった。
ぐちゃぐちゃにされたい。
わけがわからなくなるまでかき回されたい。
「ああっん…もっと、優也、さ、ん…もっと…」
腰に足を巻き付けて強請る。
「愁っ、そんなにしめたらもたないっ、力抜け。ほら、息吸って、吐いて。」
促されるまま息を大きく吐くと、ズシンと優也さんが中で質量を増した。
「ああぁーっ。なにっそれっ、ずるいっ」
文句を言った唇が優也さんに塞がれる。
じゅるじゅるっ、と音をたてながらすすられてその音が僕をまた追い立てる。
優也さんの髪を乱すように両手を差し入れて、もっと近づけるように引き寄せる。
下半身が昂っているのがわかって、挟まれている優也さんとの間に擦り付ける。
ぬるりと腰が滑って吐息が溢れる。
「濡れてるな。」
指を僕の中心に滑らせてそのぬめりを指ですくいとって見せる。
「ああっ。はず、かしっ…あっ、あっ、」
それを聞いた優也さんはわざと、くちゅくちゅと音をたてるように僕の中心を扱きだす。
達してすぐのこの状態ではすぐに出てしまう…
「あっ、そんな、したらっ…」
優也さんが腰の動きを早める。それと同時に手の動きも早まる。
内壁が動く度に優也さんのそれが入っているのを体感して、またもっともっとと蠢く。
「…くっ。愁っ。もってかれそう、だ」
「ああっ、優也さ、んっ、一緒に、一緒にいって…くだ、さいっ」
突き上げが一層激しくなり、優也さんが額の汗を拭う。
その仕草が僕の気持ちをかき乱す。
突然、意識しないままに中が痙攣をして、目の裏側に火花が散る。
「きもちいっ…ああーっ」
「愁っ、だすぞっ…くっ」
体の奥を激しく貫かれて、どくどくっと中に注がれたのを体の奥に感じて、同時に水のような液体が僕の中心から飛び散った。
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