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朝の風景_1にしおりをはさみました!
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朝の風景_1
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気がついたら、僕は水を飲ませてもらっていた。
体温くらいのあたたかい水が喉を通って体内に染み込んできて細胞に行き渡る程に与えられて、少しずつ頭と視界が開けていく。
朝起きる事が昔から苦手で、寝起きのまま何かしようとすれば必ず失敗する。
それがわかっているから、覚醒しきるまではじっとしている事に決めているのだ。
だから、起き上がるまでに時間がかかる。
喉が渇いていても水を手に取る頃にはもういらなくなっていたり。
それが今日は、喉が渇いたと思うより前に水を注がれていて。
それが優也さんから流れてくる物だとわかった瞬間に、目が覚めた。
夢中で飲み下して、その舌まで吸い込もうとしていたんだけど。
どうしよう…
水を飲ませてくれていただけなのに、下半身が…
「愁?おはよう」
気まずい顔を隠したくて、両腕をのばして優也さんの胸に顔を押し付ける。
「…おはよーございます」
あれ…
優也さんの部屋着、同じ所が盛り上がってる。
これって、これって…
言葉に出せなくて、ズボンの上からそっと指を当てる。
固く、なってる。
「こーら。人の我慢をなんだと…」
僕の顔を覗いた優也さんが言葉を止める。
たぶん、あまりにも赤い顔をしているんだろう。自覚はある。
体が熱くなっているから。
止まってしまった唇が物足りなくて、僕はまたそこに唇を当てる。
貪欲な、という例えがピッタリな行動。
昨夜もあんなに触れたのに、寝起きの今も、もう足りない。
夢中になって唇を貪っていると、優也さんの手が僕の下半身に触れる。
腰が浮いてしまいそうになるのを堪える。
するりと手がズボンの中に入ってきた。
「ひゃっ」
ぐにぐにと優しく握られて体の力が抜ける。
布越しに先端の割れ目をなぞられて、じわりとしみ出すのがわかった。
「しゃ、シャワーを浴びてきていいですか?」
男同士というのは結構面倒だ。
下準備をしておかないとお互いに気まずい思いをする。
「一緒に入ろう。俺が洗ってやるから。」
「え?いえ、自分でできますからっ」
腕で体を離して起き上がろうとする。
それを優也さんが拒んで首筋が襲われる。
かぷりと噛まれて、とんでもない声が出そうになる。
「やあっん、優也さ、ん。とまらなく、なっちゃ、う」
首筋をぺろぺろと舐め回して鎖骨をとおり、その舌は胸の突起へと移動しようとしている。
「目を離すと、愁は逃げるかもしれないから。」
立て続けに逃亡した事を思うと、何も言い返せなくて、与えられる感触に酔いしれる。
「あっ、はぁっ、どう、してっ、こんなっ、こんなにっ、…すきっ、なんでしょうか。」
息を弾ませながら言うと、優也さんは微笑んで僕をのぞきこむ。
「どうして、愁なんだろうなぁ。お前の事になると理性がきかなくて自分が制御できない」
下半身を撫でまわされて仰け反ると耳朶をかじられて息を吹きかけられる。
「んんっ。」
「寝る前に、舐め回すくらいキレイにしたから平気だよ。」
あー、もうっ。
そういう問題じゃないのに。
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