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「翔、そろそろ起きろ」
「んっ・・・おはよ」
「ああ」
何だか恋人同士になってから安心して眠れる
「寒いね」
「雪が降っているみたいだ」
「雪か・・・」
「見たいのか?」
「作業場に行くときに見れるし」
「それなんだが」
「ん?」
「お前いつも指を切っているだろ」
「ああ、そかな・・紙で切るんだよね」
「綺麗な手に傷は付けたくない」
「仕方ないよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
確かに、毎日指が痛い
絆創膏もないし、どうしようもないけどね
「少し離れるから葵と一緒にいろ」
「わかった・・・」
どうして葵なんだろう
変なの
「翔、食堂行こう」
「うん」
葵と食堂に向かい、味気ない朝食を食べはじめた
「おい!」
「・・・・・・・・・・・・・何?」
「お前調子に乗りすぎだぞ」
「何もしてないけど」
「いつも氷龍の傍にいれば何もされないと思ってんのか?」
「うるさいよ?」
「体を差し出して優しくしてもらうなんて吐き気がするんだよ!」
「だから?」
「こうしてやる」
そう言って自分のモノをしごき、精液をご飯の上にかけた
「食えよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「食べさせてやろうか?」
無理矢理顔を持たれて口に押し込まれそうになった
「そろそろ止めろ」
「はぁ?」
「ここで騒ぎを起こして独房に入りたいのなら別だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・クソッ」
「おっと、まてまて!」
「あ?」
「これはお前のだろ?ちゃんと食べろよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
葵はそう言いながら、ご飯を取り替えた
「食べろ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「食べさせてやろうか?」
「やめろ!」
「食え!」
「うっ・・・うげっ!」
葵・・・
どうして笑顔なの?
「残すなよ、全体責任になるぞ」
「ぐっ・・・・ううっ・・・うげっ!」
「お前にはおまけのおかずがついてよかったな」
「・・・・・・・・・・・・げほっ!」
無理矢理飲み込み、そのまま吐き出した
「翔」
「うん」
「食べろ」
「ありがとう」
「気にするな」
でも葵は優しかった
さっきとは別人
そして氷龍が戻って来た
「何だこれは」
「翔に食べさせようとしたんだよ」
「ほう・・・じゃ、それを残さず食え」
「無理・・です・・・ごめんなさい」
「聞こえないな」
頭を踏みつけ、床に吐いたものを無理矢理食べさせた
見ている方が気持ち悪くなる
何事も無かったかのように部屋に戻り、作業場へ行く準備をしていたら刑務官に声をかけられた
「お前は優秀だから今日から所長の事務を手伝え」
「えっ?」
「部屋は後で案内する」
「・・・・・・・はい」
所長の手伝いって何だろう
意味がわからなまま部屋に案内された
この部屋はとても暖かい
窓も大きくて外が見えた
「雪だ」
でも、ここは外の世界ではない
塀の中なんだ
「これを計算しろ」
そう言って計算機を渡された
書類は至ってシンプル
小学生でも計算出来る簡単なものだった
「終わったら呼べ」
「はい」
でも、今までの作業よりはとても楽だった
部屋は暖かいし、外も見える
計算が終わり、声をかけるとまた似たような書類を渡された
隣の部屋は静かだ
氷龍は約束を守ってくれているんだ
「頑張ろう」
計算機に数字を打ち込み、仕事を続けた
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