アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
偶然にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
偶然
-
俺は、宮前洸ミヤマエヒカル去年高校を卒業した。
卒業してからは、ネット関係の仕事に就き自宅で働いている。引きこもりともいうが…。
飯とかはネットやらで注文できるから問題ない。
そろそろ、今週の材料が届く筈なんだが...ピンポーン
「ちょうどいいな」
「はい」
『こんにちはー。○○急便です』
「今開けます」
今の声、高校時代付き合ってたやつとそっくりだったな。
あいつ今どうしてんだろ。俺は今でも好きなんだけどな ハハッ
俺は高校時代、柳司ヤナギツカサと言う奴と付き合っていた。
3年間付き合って卒業式の日、あいつは俺にこう言ったんだ
『俺はお前のこと今もこれからもずっと好きだろうけど、お前は俺の事なんか忘れてもっともっといい女を探して、幸せな家庭を作れよ』
ふざけんなって思った。俺だってずっとお前のこと好きに決まってんのに、他のやつなんか絶対に好きになったりしないって
そう言ったのに、あいつはどっかに行った。
自分で振ったくせに、号泣しながら
はぁ。だめだな一年たったのにあいつのこと忘れられねぇ。
しかも、関係ないやつの声聞いただけで思い出すとか。
って、早く玄関開けねぇと
ガチャ
「あ!どうも○○急便です。なかなか出てこなかったので、何かあったのではないかと心配したんですよ?大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫です。すみません。考え事してて」
そいつは、帽子を深くかぶっているせいで顔は見えなかったが、あいつと背格好とかそっくりで、なんかいろいろ言ってしまいそうだったから早くサインをして、早く帰ってもらおうと思った
「はい。サインはここでいいんですよね?」
「あ、はい。ありがとうございま........す」
「?」
「宮前.......洸?」
「俺の名前ですけど?」
そいつは俺の名前を見ると固まり
直後、帽子を脱いだ
「洸?俺の事覚えてるか?」
「司…………!?」
配達に来たやつは今まさに考えていた元恋人だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
1 / 7