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引き止められるにしおりをはさみました!
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引き止められる
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熱のせいで人肌が恋しくなっているのだろうか...よくわからないが、なんだか今日の拓真は昨日以上に甘えてくる...!!
保つか!? 俺の理性...!!!
「安心しろ拓真、俺は頼まれなくても傍にいるつもりだぞ!」
自信満々にそう高らかに告げると、拓真は目を丸々としてこちらを凝視してから、嬉しそうにへらりと頬を緩めて笑った。
えっ、ちょっと待て、こんなにも無防備で嬉しそうな笑顔初めて見たぞ...!!!
しかも熱のせいで頬が赤いから照れ笑いしてるみたいで尚可愛い!!!
「そ、そういえば、家の人はどうしたんだ?」
拓真からのSOSメールを見てからずっと気になっていたことを聞いてみる。
さっきの笑顔から無表情になってしまった拓真は、軽く俯き、一言呟くようにして質問に答えてくれた。
「仕事だ」
「そ、そうか...」
共働き...と言うことだろうか?
...あまり言及しない方が良さそうだ。
「拓真、何か食べたか?」
「朝にうどんを食べた」
「昼飯はまだか。 じゃ、俺に任せてくれよ! 拓真の将来のお婿さん(予定)である俺の料理スキルを見せつける絶好の機会だからな!」
腕まくりをしてポーズを取りながら、いつもの調子でおちゃらけて言ってみると、拓真は無表情のまま首を横に振った。
「なんだ? 食欲ないのか? ダメだぞ。 食欲なくても病気の時はしっかり食わねーと治るもんも治んねーよ。 栄養満点のもん作ってやるからさ」
「...料理するってことは、台所に行っちゃうんだろう?」
「え? そ、そうだな。 台所に行かないと料理はできない」
「...傍にいてくれるって言ったのはついさっきなのに、もう離れるつもりなのか...?」
今日の拓真ほんとに拓真本人???
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