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現実逃避にしおりをはさみました!
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現実逃避
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「………説明を始めるぜ？
まずは自己紹介をしよう。
俺は北川友希。君等の知っている友希は俺のコピー。
簡単に言えば俺は二重人格者って事。
小3までは普通の【俺】だった。
あの日までは。
あの日の事は今でも鮮明に思い出せる。秋だった。
クラスのリーダーで社長の息子だった楠が急には言い出したゲーム。【贄】はクラスの全員の名前が書いた紙を楠が引いてそいつがターゲット。いじめを受けると言う単純なゲームだった。
初めのターゲットは女子だった。皆は最初だからかほぼ何もできなかった。
一ヶ月で次の贄に変わっていき皆だんだん手加減しなくなっていった。
俺は26人目の贄だった。
最悪な事に俺の小学校はクラスがそのまま持ち上がっていくから学年が上がっても終わらなかった。
地獄だった。
ゲームの名前のとおり生贄にされたようだった。
そして俺は現実逃避した。
それで生まれたのがもう1人の北川友希【僕】だ。
中学では楠とも贄からも離れ幸せだった。
だから俺は僕に隠れてどうしたら友希に戻れるか考えていた時に気づいたんだ。
元に戻る方法を。
それは極度のショック状態になる事。
そしてつい先日僕は現実逃避した。
それで俺は友希に戻った。
僕の方も気づいているはずだ。
北川友希と言う人は二重人格者だったって事。
そして俺はもう一つの入れ替わり方法を発見した。」
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