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夏の朝6にしおりをはさみました!
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夏の朝6
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つぎの日から3日、俺は熱を出した。
きっと知恵熱。
深い深い眠りの中で夢を見た。
どこかのベッドの上
聞こえるのは自分の荒い息
誰かに覆い被さっている自分
うつ伏せの誰かの細い髪の毛に指を通す
白い細い首筋に顔をうずめて口づける
少し甘いシャンプーの香りと微かな柑橘
髪を離れた俺の手は誰かの白い指へ
王子様のようなキスを美しい手へ指へ
薄く筋肉のついたとてもとても綺麗な背中
肩甲骨から腰へとキスを落とす
片手はするりと腰を滑る
もう片手は誰かに緩く握られる
あぁ、もう、いいかな
―――なにが?
はぁはぁと乱れる息がうるさくて目を覚ます。何が、何がいいんだろう。俺がキスを落としていくあの人は誰だろう。
体は酷くだるくて何も考えたくなくて
気付いてしまいそうな気持ちをくしゃくしゃに丸めて昂っていた俺の息子さんにも気が付かないふりをした。
体調が回復してから最後の登校日
俺は滅多にしない寝坊をした。
お兄さん、夏休み終わっても乗るのかな
そんなことを考えながら夏休みを迎えた。
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