アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
2にしおりをはさみました!
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
- しおりがはさまれています
-
2
-
山田くんは大きく目を開いた。
俺はやはり、と思い言葉を続けた。
「あ?やっぱり?
いきなり呼び出して変だと思ったよ」
俺はニカっと笑ってみせた。
「だって俺たち接点特になかったし。
でも意外だよ?山田くんでも罰ゲームとかちゃんと受けるんだね
なんか普通の高校生みた ー ぽた ー ぃ」
ぽた
ぽた
紺色の制服に水のシミがつく。
俺はギョっとした。
だって彼が、
山田くんが泣いているんだもの。
「っえ!どうしたの!山田くん?!
あ、もしかし罰ゲームとかバレたらだめ「ちがうっー
え・・・?」
「ちっ違うっ・・・うっ・・・
罰ゲームなんかじゃねぇ・・・」
山田くんは震えながら俺に言った。
「えっと・・・じゃぁなんで・・・」
俺はさまようように
彼の制服を見ながら聞いた。
「ふっ・・・ほ、本当にっ
お前の事が好きなんだっ・・・
罰ゲームなんかじゃねぇっ・・・!」
震えた声のまま、叫ぶように山田くんが言った。山田くんの涙は止まらず、制服に涙のシミが広がっていく。
俺はどうする事も出来ず、ただ山田くんの目を見上げた。そこには、涙の膜を貼ったまま俺を見つめる山田くんがいた。
顔を伏せる事無く、真剣に
涙を零しながら俺を見つめる山田くん。
俺の中で、何かがざわついた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
2 / 8