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No.13/モテ男にしおりをはさみました!
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No.13/モテ男
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「へえ、やっぱりね。」
隣からの言葉にハッとする。今日会ったばかりの能戸の事まで、親しげに呼ぶからイラついた顔してた俺は慌てて表情を戻して…恐る恐る横を見た。
ケダモノが眼を輝かせている。
「……。」
俺は無言で、速やかに席を立つ。真琴の腕を掴むと鞄を2人分脇に抱えて、店からダッシュで逃げ出した。
「京平、なんでっ、…キイチ…は…」
走ってる途中で真琴が話しかけてきたけど、ケダモノが追ってくるとまずいから答えずに走る。
わりと近所の店だったから、迷わず自宅に真琴を連れ込む。恐ろしい事に能戸は俺の家を知ってる、念のため鍵をかけた。
「京平…、」
疑問だらけの顔で俺を呼ぶ。構わずに、その肩をガシッと掴んだ。
「能戸には今後近づくな。奴は、とんでもないケダモノだ。喰われるぞ!」
でもなー、俺も人の事言えねーんだよなぁ。すでに喰ったしさ。
「食われるって、…あ、さっきなんも食べれなかった。」
ああ!しまった、そうだったよ…。おごるとか言っといてさ…。
「分かった。明日は土曜だし2人きりで出かけよう、絶対おごるから!」
ふられても、やっぱ好きだしデートしてえ。
「うん。」
あ、真琴が笑った。今日は初笑顔じゃね。サイコーにかわいい。
気持ちのままに抱き締める。抵抗されるかと思ったけど、大人しく腕の中にいる。
ドキドキと、胸の音がうるさい。真琴にも聞こえてるのかもしんねーな。
「なあ、…今日は俺の家に泊まってけよ。」
ちょっと口説いてみたりして…。
「…うん。」
え!?まじで、いーの?
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