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友人の恋(4)にしおりをはさみました!
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友人の恋(4)
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真琴の事は、俺がちゃんと自宅まで送るつもりでいたのに、さっきの電話で余計な迎えが来た。しかも自然に家へ上がり込む始末。
「加賀さん、同棲断られて残念だったね。」
どうやら電話で話を聴いたらしい。言葉とは裏腹に、ちっとも同情の素振りもなく満面の笑みの紅葉。…まあ別にいいけど。
「紅葉、鳥海の家に行ってたの?」
能戸の問いに頷いてる。高校の後輩である鳥海の家はうちから結構近い、その帰りらしかった。ついでに言うと、真琴の弟である双子も鳥海もK大学に通っている。
「ごめんな、京平。紅葉にも相談したんだけど、やっぱり自分の事がしっかり安定するまでは自宅に居る。オレは両方をいっぺんに上手くやるのは無理だから。」
「分かってる。もうその事は気にすんな。もともと能戸が強引に言ってきただけで、俺も来年は忙しいしさ。」
「そっか、京平も色々大変だもんな。」
ようやく納得して頷く。きゅっ、と俺の両手を包むように握って自分の額に付けてる。目を閉じ集中。
「元気パワー注入!」
ってやってる。
「な、元気になったか?」
…かわいい奴め!気持ちのままに、解放された両腕を広げガバッと抱きしめる。
「うん、ありがとな。すげえ回復した。」
完全復活!例え同棲を断られても、やっぱり俺はお前が好きだ。いつかちゃんと、俺の意思で同棲の申し込みのリベンジを誓う。
「いちゃいちゃすんな。」
能戸に背中を軽く蹴られる。あーあ、イラついてんなー。
さっき二人が話してんの少し聴こえたけど、紅葉に協力断られてたもんなぁ。まあ、無理もない。紅葉ってあれだな…かなりのブラコン。その対象にはもちろん真琴も入ってるけど、あともう一人の兄に対しても相当きてる。
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