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四季折の羽:パロディ【愛してる】にしおりをはさみました!
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四季折の羽:パロディ【愛してる】
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本当は、全部知ってたんだ。
お前は俺に憎まれ口ばかり叩いてたけど、心では俺の事ちゃんと大事に思ってくれてるって。
我儘言った後、反省していつも縁側で落ち込んでたのだって知ってるよ。
畑仕事…大変なのに文句言いながらも手伝ってくれてありがとう。
魚ばっか食べさせてごめんな。
一緒の布団で寝た毎日は本当に幸せだったよ。
寝相が悪くて、時々俺の事蹴ってたのいつか注意しようと思ってたけど、それさえも愛しくて結局言えなかったなぁ。
新……俺の事嫌いだってお前は言ったけど、本当は分かってるんだ。
お前が毎日俺の為に、自分の身を傷付けてまで機を織ってくれてた事も。
毎日、夜になると聞こえてくるその音が凄く心地良かった……とても綺麗な音だった。
俺の事、大好きって言ってくれてるみたいで、俺は嬉しかったんだ。
でもごめんな。痛い思い沢山させちまったな。
綺麗な翼だったのに。俺のせいでお前の綺麗な翼はもう無くなってしまった。
引き止められなくてごめんな。
おはよう。って、もう言えなくてごめんな…
でも、布団の上で眠る自分の体を見た時、俺思ったんだ。
こんな事お前に言ったら絶対怒られるけど、嬉しかったんだ。
あの息苦しさはもうしなくて、胸からも変な音は聞こえない。
体は軽くて、どこへでも行ける気がしたんだ。
ああ。やっと抱き締めれる。って……思ったんだ。
新……俺はずっと覚えていたよ。
あの時俺の前から空高く羽ばたいた美しい鶴も…
あれからもう随分時が流れてしまったのに、また俺のところへ来てくれてありがとう。
出会ってくれてありがとう。側に居てくれてありがとう。
俺は、どんなお前でも大好きだよ。
いつまでも、いつまでも。
変わらず、俺はお前を愛してるよ。
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