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2ー10にしおりをはさみました!
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2ー10
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折角少しだけ見直したのに、コイツはやはりただの淫魔だったようだ。
迫って来るザクロの顔を掌で防御し、突き飛ばそうと腕の中で全力で抵抗すると、半泣きで訴えられる。
「今日は実体化して集団催眠して術も解いて翼も出して、あんなに妖力使って頑張ったのにご褒美も貰えないの?!!」
「前半はただの無駄遣いだろうが!!」
「えーーそんなーーー!」
わめき出すザクロはひとまず置いとくとして、助けられたのは事実だし、コイツに借りを残すのは嫌だ。
となるとやっぱり………コレしか無い、よな。
思考の行き着く先の答えに頭を悩めたが、仕方がない。
腹を決めた俺は、口を尖らせて完全に拗ねてるザクロに真っ直ぐと告げた。
「けど…………助けてもらった礼に、時々精気は提供してやるよ。それなら良いだろ?」
「え!本当に?!」
「ああ、男に二言は無い」
「それじゃあ…!」
「ただし!ちゃんとルールを決めるからな。今はダメだ!それからセックスは無し!!」
「えぇぇぇーやだーー!!」
「ワガママ言うな!」
ちょっと許容したら直ぐこれかよ。
落ち込んだり興奮したり、いちいち反応がデカくて煩いザクロに、俺は盛大に溜め息を吐く。
まぁどんなに文句言われようが、俺の知ったことじゃないけどな。
そしてこの後しばらく、精気提供方法の許容範囲で俺達が白熱したのは言うまでもなく…大猪が破壊した外壁は翌日、校内の七不思議として一躍話題になっていた。
2-end-
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