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3ー05にしおりをはさみました!
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3ー05
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「ザクロ…生きてるか?」
「……………」
週末の13時頃。
今日は特に予定が無く、俺は家で過ごす事にしたワケだけど…テーブルに突っ伏したままのザクロからは一向に返答がない。
いつもなら直ぐに下ネタで迫ってくるが、そんな元気も無くなってしまったのか…と、少しだけ心配な気がしてくる。
精気を絶対やりたくないワケじゃないんだ。
ただあんなにギョロギョロとした大量の目に見られっぱなしでは、流石に恥ずかし過ぎる。
どうしたモンか…と頭を悩めていると、ザクロが無言で立ち上がった。
表情は見えないけど、元気がないのは目に見えて分かる。
「どこに行くんだ?」
「……………眠いから、布団借りる」
そう低く告げ、ザクロはそのまま居間を出て行ってしまった。
………これは重症だな。
俺は悪気無しの目目連の視線に、溜め息を吐く。
何だかんだ言っても、ザクロは俺との約束事を守ってくれた。
どうせ直ぐ破られるだろうと信用してなかったし…空腹に耐えかねて誰かを襲いに行くかと思ったが、それも無かった。
淫魔ってこんなに義理堅いのか?
それとも…アイツだから?
そんな事を考えながら、俺はザクロを追う形で時間差で居間を後にした。
そして廊下をゆっくりと歩いて自室の前に到着すると、障子を極力音を立てないよう静かに開く。
するとザクロは敷き布団だけ敷いて横になり、浅い寝息を立てていた。
差ほど時間は経ってないのに、コイツ…寝るの早いな。
忍び足で中に入って障子を閉じ、起こさないようゆっくり側に腰を下ろし…顔を覗き込む。
こうして真面目に見ると、本当に顔が整っている。
黙ればただのイケメン…なんて思いながら寝顔を観察していると、小さく呻き、顔をしかめられる。
ヤバい…起きたか?
「……あき…ひと……」
「!」
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