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3ー06にしおりをはさみました!
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3ー06
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微かに呟かれた言葉に、顔が熱くなってしまう。
夢に俺を見るくらい…お前は飢えているのか。
気恥ずかしさに唇を結び、俯くと…視界の先にザクロの手が映る。
そして深く考える事も無く…俺はその手をそっと握り締めた。
以前、こうして触れるだけでも精気を分けられると言っていた事を思い出したから。
これで少しずつでもお前が元気になるのなら…いくらでも分けてやる。
だから早く…いつもみたいに笑えよ。
大人しいお前なんて調子狂うし、気持ち悪いだけだ。
そのまましばらくザクロの手を握り続けると、熱い溜め息と寝ぼけ眼を向けられる。
今度は本当に起きたようだ。
「………あき、ひと?」
「起こしたか、ごめん。大丈夫か?」
「……あき……章、人……っ…章人!!」
「ちょ、わ?!!」
すると突然腕を引かれ、抵抗する間もなく布団に組み敷かれてしまった。
驚いてザクロを見上げれば、紫水晶の瞳が獣のようにギラギラと煌めく。
その飢えた目はいつもより威力が高く…心臓が強く跳ねた。
「ざ、ザクロ…んんっ!」
いきなり唇を塞がれ、舌が無理やり滑りこんでくる。
まるで口内の唾液を全て奪われそうな、噛みつくような激しいキスに眩暈を覚え、必至に意識を保った。
こんな乱暴なキス、初めてされてどうすれば良いのか分からない。
「ん…ふ……んんっ…く…ぁ…ンッ!」
酸欠で胸が苦しくなり、頭が上手く回らなくなってくる。
そして酸素を求めてザクロの胸を数回叩けば、やっと解放してくれた。
唇から伝う唾液が糸を引き…厭らしく俺達を繋ぐ。
「ざ、くろ…ッ」
「は……もう、無理………我慢出来ないっ」
「…!ちょ、待て!」
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