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平凡は訪れない。にしおりをはさみました!
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平凡は訪れない。
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「美琴……」
空太はもっととねだるような顔をしていたが僕はそれを無視してベッドから離れた。
「起きたか、冷める前に飯を食え。それと終わったらシャワーを浴びてこい、学校に行くぞ」
「もっと…ダメ?」
僕が立っているので自然と上目づかいになる空太。
初めて会った時の態度を思い出すと随分可愛くなった、と感心したくなる。
しかし
「駄目だ」
僕はキッパリと言いのける。
「そんなあ…」
なんで?、そんな顔で僕を見てきた。
だけど、理由は空太には少し言いづらいことだ。
…今空太に手を出して、抑えられる気があまりしない、から。
僕はあの時の色香を漂わせた扇情的な空太を思い出す。
……やはり今はやめておこう。
「とにかく駄目だ、ほら行くぞ」
「………うん」
そういう訳で残念がるような空太と共に自室を後にした。
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